

Vol.10
研修医1年目を終えて見えてきたものとは?
今回お話を伺ったのは、京都岡本記念病院に勤務する原先生と本塚先生。初期研修1年目を終えた今だからこそ分かる課題や臨床医として大切なこと、そして京都府医師会が2020年2月に開催した「研修医ワークショップ」の感想を振り返ってもらいました。
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本塚 卓 先生
京都岡本記念病院 初期研修1年目
Profile
糖尿病内科または腎臓内科に進み、患者さんとしっかり向き合う医師になることが今後の目標。休日はツーリングと大好きなネコとの時間を満喫。
本塚 卓
先生
京都岡本記念病院
初期研修1年目
Profile
糖尿病内科または腎臓内科に進み、患者さんとしっかり向き合う医師になることが今後の目標。
休日はツーリングと大好きなネコとの時間を満喫。
原 絵梨香 先生
京都岡本記念病院 初期研修1年目
Profile
患者さん、スタッフに気を配りながら業務にあたる先輩の麻酔科医に感銘を受け、 同じ麻酔科医を目指す。オフは友人とのショッピングでリフレッシュ。
原 絵梨香
先生
京都第一赤十字病院
初期研修1年目
Profile
患者さん、スタッフに気を配りながら業務にあたる先輩の麻酔科医に感銘を受け、
同じ麻酔科医を目指す。
オフは友人とのショッピングでリフレッシュ。

先輩医師のサポートに頼り過ぎず
自分で考える姿勢が大切
本塚先生(以下:敬称略):
当院に入職した大きな決め手となったのは、総合診療科の先生が毎週研修会を開いてくださることでした。学生の時に見学させてもらった際、とても興味深い話をされていて、多くのことを吸収できると思ったんです。
原先生(以下:敬称略):
私は当院の近くで育ち、「地域の医療に貢献したい」という想いがありました。そして当院を見学させていただいた時、現場で活躍されている先生方がやりがいを持ってイキイキと働かれている姿を見て、「ここで働きたい」と感じました。
本塚:
研修医として約1年間勤務して、働く環境・学ぶ環境は期待通りだったのですが、夜間当直は体力面でも技術面でも想像していたより大変でした。今は慣れてきて、技術的な面に関しても入職当時に比べると迅速に動けるようになってきました。
原:
最初の頃は緊張もあり、夜間当直が終わるとグッタリという感じでした。働きだしたら、いかに早く生活のペースをつくるかが大事ですね。当院は先輩医師の方々が研修医のことを気にかけてくださり、親身になって指導・サポートしてくださるので本当にありがたいです。仕事が終わってから一緒に食事をすることもあり、こうしたアットホームな雰囲気が、仕事の時に質問や相談をしやい関係につながっていると思います。
本塚:
先輩との距離が近いのは心強いですね。ただ、大学で学んでいた時は学生と先生と立場が異なりましたが、今はキャリアこそ違え同じ医師なので指導医をはじめとする先生方に頼り過ぎないよう気をつけています。例えば、指導していただいたことをどう応用させるかは、できる限り自分で考えるようにしています。
原:
知識・技術の習得に加え、患者さんとの関わりも大事だということをこの1年で実感しました。医療を学んだ者にとっては当たり前のことでも、患者さんにとってはそうではないことが大半。説明をする際に専門用語ばかり使うと、きちんと伝わらないだけでなく不安感をあおってしまいます。そうならないよう、分かりやすく話すことを心がけています。
本塚:
あと、学生時代の勉強では患者さんの病歴や主訴がはっきりしていますが、実際の現場ではそうでないケースが多くあります。こうした場合に、いかに患者さんから有効な情報を集めるかは、研修医にとって大きな課題です。コミュニケーション能力はすぐには身につかないので、毎日の患者さんとの関わりを通じて高めていくよう努めています。

『研修医ワークショップ』で
救急診療のポイントを確認
原:
私たちは2月に開かれた京都府医師会主催の『研修医ワークショップ』に参加しましたが、本塚さんの感想は?
本塚:
まず、救急がメインテーマになっていることに関心を持ちました。半日まとめて救急の指導を受けられる機会はあまりないので参加しました。基礎的な手技や考え方を再確認したことで、これまで学んできた知識を整理できまた。シミュレーターを使って細かな注意点を確認できたのも良かった点です。
原:
シミュレーションを行う前に、患者さんの状況が具体的に設定されていたので、現場で活かせるように感じした。若手の先生が講師を務めておられて、研修医が知りたいことを教ていただけることも、このワークショップの特長だと思います。また私は高知大学で学んでいたため、京都で知り合いの同期が少なく、講習の後の親睦会で他院の研修医の方々と知り合えたことも収穫でした。
本塚:
確かに、他院でどんな取り組みをしているのか知ることができて刺激になりますね。こうしたイベントに参加すれば得られるものがあるので、研修医方々には積極的に参加することをおすすめします。そして、さまざまな研修やイベントで吸収した知識や大学で学んだ基礎を土台にして、2年間の初期研修期間で実践力を伸ばすことが大事だと思います。
原:
先ほど話題に出ましたが、日々の診療で求められるコミュニケーション能力はすぐに身につかないので、普段から意識して患者さんや職員の方々と関わることが大事です。私たちもこうしたことを心がけながら、成長できるように頑張っています。



若手医師を対象にしたアンケート調査の後編は、「情報収集」について。
同じ職場の同期や先輩がどんな媒体を活用しているのかは分かるけれど、他院となると「結構ナゾ」という方も多いはず。
今回のレポートで実態が明らかに?!

書籍に加えてインターネットを利用している人が多いものの、電子書籍を購入する額は少ない様子。まずはインターネットで新しい情報や大まかな内容を確認し、書籍で詳しく調べていることが伺えます。よく利用する医学情報アプリやサイトはばらつきがあるものの、『Up to date』『M3』『M2PLUS』が若干多い傾向。しかしコンテンツの特色や使い勝手などがあるため、用途・好みに合わせて使い分けるのがベターでしょう。余談ですが、日本経済新聞の調査(2009年実施)では、年収400万円以下の人の月額書籍購入費平均は1,914円、400万円~800万円の人は2,557円、800万円以上の人は2,910円と、読書量が年収に正比例する結果に。医療の質も読書量と比例しているかもしれませんね。

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